NozbeのカレンダーをGTDらしく使う方法

Nozbeのカレンダー機能は、下記に引用するGTDで言うところのカレンダー機能とは異なる。

デビット・アレン「ストレスフリーの整理術」二見書房(2008) p.154

「整理」の観点で見ると行動は基本的に2種類に分かれる。特定の日付や時間にやらないといけない行動と、時間が出来たときにやる行動だ。カレンダーに組み入れるべき行動は、「4時から5時の間にジムに会う」といったように時間が決まっているものと、「レイチェルが提案書に目を通しているかどうか火曜日に電話して確かめる」といったように日程だけが決まっているものがある。 Inboxを処理しているときに直接カレンダーに書いてしまったものもあるはずだ。例えば人間ドックについて次にやるべき行動が予約することだと気づき、2分以内にできそうなのでその場で電話した場合は、予約の日時をカレンダーに書き込んでいるだろう。 しかし、カレンダーでTo Doリストを管理してきた人の多くは、それまでの癖で、月曜なら”月曜にやりたいこと”をカレンダーに書いてしまう。そして、そこには絶対に月曜にやらなくてはならないことではなく、火曜日以降にずれ込むかもしれない行動まで書き込まれてしまうこともある。そのような誘惑にはくれぐれも気をつけよう。カレンダーは「聖域」であり、その日に絶対にやるべきこと以外を書いては行けない。ここまで整理できればあとは「日付や時間は決まっていないが、時間ができたときになるべく早く実行すること」が残ることになる。

Nozbeでカレンダー表示をすると、日付指定のタスクが表示される。Nozbeにおいて日付指定とは、その日までに終わらせなければならない仕事と、その日にしか出来ない仕事が混在することになる(アポイントメントや、リマインダ)。

そこで、bawbrは、アポイントメントとリマインダのタスクを、Nozbeのラベルとして、@Calendarを作り、その中に、プロジェクトを設定している。

  • 日程・時間調整中(赤色)
  • 時間確定(緑色)
  • 日程確定(緑色)
  • 引き落とし予定(緑色)
  • お得情報(緑色)

日程・時間調整中は、要は予約するというタスクだが、予約するというタスクと、予約の内容を別のタスクで管理するのは煩雑なので、予定が未定のときには、「日程・時間調整中」に入れておき、日程や時間が確定したら、「時間確定」「日程確定」に入れる。Googleカレンダーと同期している場合には、#日付確定と説明に記載するとNozbeで改めてタスクのプロジェクト間移動をしなくても良いようだ。

Nozbeでは、カレンダビューで、カテゴリで絞り込みをすることが出来ない。これはNozbeではカテゴリはNext Action(なるべく早く実行する行動)をコンテキストや、所要時間、エネルギーレベルで分類するためのものであって、カレンダに記載しているのは、「絶対やらねばならないこと」に限られているから、フィルタなどはしない、という考えによるものだ。

とはいえ、本日Dueとなっている仕事と、アポイントは分類したいところ。プロジェクトで分類をしておくと、プロジェクトにつけられた色が、カレンダビューでも表示されるので、アポイントメントがわかりやすい。

ちなみに、引き落とし予定と、お得情報は、どちらもリマインダーとして定形的なものなのと、自分が積極的になにかするというよりも、思い出すことによって不測の事態や、高値づかみを防いだりするというもので、仕事ではないので、やはり色分けしておくことがいいだろうということで分けている。