コンセプト

最低賃金だけではなく標準賃金も必要

最低賃金の仕事で義務として課すことができるのは、その時間に働くことだけでしょ。 賃金は、果たすべき義務に対して決まるので、義務が上乗せされるごとに賃金が上がらなければ、人は集まらない。 国は規制として最低賃金を決めているけど、むしろ比較可能…

戦略のない組織

戦略よりも実行が重要だという理解は、ある意味で正しい。しかし、それで戦略をないがしろにする理由にならない。ちぐはぐな施策ばかり出てくる組織は、戦略がないとまでは言わないものの、戦略をないがしろにしているとは言える。 戦略をないがしろにしてし…

相対取引価格の自動算出

雨の日のビニール傘を晴れの日に比べて値上げして販売することは利潤追求として合理的だが、ビールを良く飲む加藤さんへの価格を、少ししか飲まない山田さんに比べて高くすることは合理的だろうか。 合理的でない理由はすぐに考えつく。顧客ロイヤリティを損…

プライシングの視点から見る子ども料金

子供料金をプライシングの観点から見るには、競合となるサービスと比較しないといけない。電車バスなら自家用車と、動物園などなら遊園地など他のレジャー施設と。 子供料金は、原価プラス適正利潤のプライシングや、価値価格によるプライシングでは導かれな…

教育無償化の方策

教育無償化政策の人気があまりない。僕が見る限り、政策の筋が悪いというよりも、教育をどう考えるかということとうまくマッチしていないというのが、見立てだ。政策として正しいとしても、拒否反応が出て、うまく運用されなくなってしまう。 教育を権利と考…

契約 vs 恩恵

契約は自由を前提とし、自由は要求を前提とする。 恩恵は尊厳を前提とし、尊厳は知識を前提とする。 知識や尊厳が市場経済とうまく合わないのはここが原因かなぁ。

戦後のフィクション

戦後のフィクションが、世代交代を通じてネタベタ変換したものの、安倍政権の5年間で戦前の地層や江戸時代を掘り返してみるムーブメントにより、やっぱりフィクションだったとわかるというのって、理念を大事にする人から見たら、やりきれないと思う。でも、…

「カタカナ語批判」批判

カタカナ言葉を多用すると小池さんが批判されているが、言葉尻で批判するのは本質的な批判を妨げるのでやめてもらいたい。政策の具体性がないとか、実現性とか、政策相互の矛盾とか、現状認識の誤りとか、他の指摘をしろよって思った。

オープンデータ礼賛

産業政策は成功しにくいとされているが、僕はちょっと違う意見を持っている。つまり、うまくいく産業政策がありうるという意見。うまくいくのは、それは将来の見通しをつけやすくするオープンデータの提供というもの。これは多分橋や道路のインフラと同じよ…

権利と義務の関係は、電流と電子の関係に似ている

権利と義務の関係は、電流と電子の関係に似ていて、電子の流れが基礎だけど、電流の方が応用面で扱いやすい。義務は基礎研究にはいいけど、国家や市場などを分析するには権利の方が扱いやすい。 問題は自然権とか基本的人権を分析するときに、差が出ること。…

解散権は、政党政治の危険性を抑制するために必要な総理大臣の権限だ

希望の党は、単に準備不足なだけだと思うけど、首班指名をする人を決めずに選挙に臨む様子を見ると、解散権を総理大臣が持つべきということがはからずも分かる。もし、議員でない人間(都道府県知事とか)が、多数党を支配する権力を持った時、内閣総理大臣…