教育無償化の方策

教育無償化政策の人気があまりない。僕が見る限り、政策の筋が悪いというよりも、教育をどう考えるかということとうまくマッチしていないというのが、見立てだ。政策として正しいとしても、拒否反応が出て、うまく運用されなくなってしまう。

 

教育を権利と考えるか、投資と考えるか、エリート選抜と考えるか、の3種類が考えられる。

 

権利なら、無償なのは当然のような話だ。投資と考えれば、教育による利益は投資した人がもらうべきだから、学歴と収入の相関は、学費の個人負担率に依存する。エリート選抜と考えれば、エリートは国費で負担し、それ以外は個人負担となるだろう。

 

皆が教育が権利だと思っていれば無償が当たり前なのに、そうではないということは、権利だと思ってないのだろう。

 

日本は学歴で大きく収入が変わるかといえば、それほどでもないのに、学費はたくさん払うので、これもまた違いそうだ。

 

すると残るはエリート選抜だが、もしかしたら一番国民感情に近いかもしれない。

 

問題は、ポリコレ的に教育は権利なのに、感情が教育をエリート選抜と乖離が起きていることだろう。