要件は業務フローの下方から上方にさかのぼって収集し、設計は業務フローの上方から下方に向かって決定する

要件は、KPIや、レポーティングの要件を整理することで網羅的に収集することが出来、見通しがよくなります。一方で、設計は上方から始めることで、手戻りを防ぐことが出来ます。

 適格請求書(インボイス制)の対応

要件を決めるときには、上記のセオリーに従い、適格請求書の表示項目を決めます。また、消費税を計算するためのレポーティング機能の要件を決めます。すると、消費税をどのように会計データとして登録するべきかの入力画面の要件が決まります。

もし、レポーティング機能のことを考慮せずに、入力画面の要件を決めると、5%当時から継続する経過措置の契約のことを考慮せずに、消費税コードを決めるなどの手戻りが発生しやすいと思います。

設計フェーズになったら、今度は仮受消費税計上のデータを作成する画面を設計し、その後、適格請求書の帳票レイアウト、その後に消費税の計算を行うためのレポートを設計します。

もし、上流の入力画面から項目名を決めていかないと、レポート設計の際には入力画面の項目を指定することが出来ず、項目名すら決められません。

あえて、言葉にするまでもない暗黙知のような内容ですが、言葉にすることが大事かな、と思って、書いておきます。