ホンダのモンキー(バイク)

今週のお題「おとうさん」について書いてみようと思います。

田舎の家に、原付があり、確かモンキー(ホンダ)だったと思います。 父がよく近くの水田の見回りをするのに使っていました。 夏休みで、ヒマを持て余しながらも、怠惰な毎日をただ過ごしていた小学校低学年の頃の私は、そのモンキーが気に入っていたので、エンジンはかけられなかったですが、とまっているモンキーにまたがったり、右グリップのアクセルやブレーキを試してみたりしていたことを思い出します。 東京の夏は静かだと思います。田舎の夏休みは、虫の声がうるさいですよね。また、昔の夏はそこまで暑くはありませんでした。 黒い合皮の腰掛け部分がそれほど熱くなっていなかったので、うっかり、エンジン部分に手を触れようとして、そこは熱いからやめろと父親に鋭く注意されたあとも、虫の声がうるさいままでした。

私の父親は、機械類に詳しく、よく機械をいじっていました。原付もそうですし、ガレージの奥で、溶接をしていたのも思い出します。機械油で汚れた手や、溶接の眩しい光が、私の父親といったときに思い出すイメージです。

私も父親ですが、子どもになにかしてあげようということよりも、子どもにそういった父親の父親らしいイメージを残してあげられるかどうかのほうが大事だろうと思うことがあります。