ビジネスルールの大家として高名なロン・ロスのコメンタリで、古いものだけど、最近読み直して引っ掛かりを感じたものがあったので、ここにメモとして書いておきたい。
原文はこちら。
6つのビジネス課題
- 勝手ルールの存在による混乱・非効率(Consistency)
- 基盤となるビジネスコンセプトの誤解
- ビジネスルールがいろいろなところに存在していてアクセスが容易でないこと
- 大規模な差別化
- ビジネス環境変化の加速に追従していくこと
- 退職による知識の散逸
前回、未発見のルールの獲得に関し、チラッと触れたけど、ロン・ロスがターゲットにしているビジネス課題には含まれていない。このことは、ビジネスルールの発見が大事ではないということではなく、一緒くたに考えてはいけないということなんだろうと思う。いずれも既知のルールをどう徹底するかという問題だ。
既知というのは、正確でないかもしれない。充足理由律(*1が、満たされているルールは当然既知であるが、充足理由律が満たされていないルールが満たされているルールと同程度に経営に利用できるかというとそうではない。この点が二つのレイヤを分けている。